就職

卒業間近になった私は就職を決めていなかった。
絵描きになりたかった私は、就職できなかったことを言い訳にして
絵を描く道へ行ってしまおうと考えていた。
そんなある日、デザイン科主任に目を付けられ呼び出された私は
その先生に、知り合いのソフト会社に就職しないかと話を持ちかけられた。
『9時30分出社』という文字に惹かれた私はすぐにOKを出して
面接を受けることにした。
すぐにやめてしまえばいいんだし、という軽い気持ちであった。
それが最初に就職した会社「GAWS(ガウス)」であった。
そこで私を待っていたのは、見慣れない一台の機械だった。


つぎ

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